糸リフトの2回目はいつ?繰り返しの考え方。
糸リフトの2回目はいつ受けるべきか、判断のタイミングと1回目との設計の違いを銀座のたるみリフト専門医が解説。

結論:「効果が切れたら」でなく「気になり始めたら」が目安
糸リフトの2回目を検討するタイミングは、「効果が完全になくなったら」ではありません。日常のふとした瞬間に、以前気にならなくなっていた変化が再び気になり始めたときが、相談を考える自然なタイミングです。
「2回目はいつ受ければいいのか」「もう1回やった方がいいのか」という相談は非常に多く寄せられます。効果の感じ方には個人差があり、「まだ全然平気」という方もいれば、「半年でもう気になる」という方もいます。この記事では、2回目を判断するための具体的なサイン、1回目との設計の違い、繰り返す際に気をつけたいことを整理します。
1回目の効果はどう終わっていくか
糸リフトの効果は、ある日突然消えるものではありません。糸が体内で徐々に吸収されていく過程と並行して、緩やかに変化していきます。
糸そのものは素材によって体内で吸収される期間が異なり、一般的には1〜2年程度で吸収されるとされています。ただし糸が吸収されたあとも、糸の周囲に形成された線維化組織(コラーゲンの集積)が一定期間残り、引き上げた状態を支える土台として働き続けます。「糸が消えたら一気に元に戻る」というより、段階的にゆっくり変化していくと理解しておくのが実態に近いです。

2回目のタイミングを判断する3つのサイン
「そろそろ2回目かどうか」を判断するために、次の3つのサインを目安にできます。
| サイン | 具体的な状態 |
|---|---|
| 輪郭の変化を再び自覚する | フェイスラインのもたつき・ほうれい線の深まりが以前の状態に近づいてきたと感じる |
| 周囲から指摘される | 「疲れて見える」「老けた?」と言われることが増えた |
| 写真で気づく | 以前の施術直後の写真と見比べて、明らかに変化を感じる |
これらのサインが複数重なってきたタイミングが、カウンセリングを検討する現実的な目安です。1つのサインだけで焦って判断する必要はありません。
院長(能登谷)より:
「まだやってから半年しか経ってないけど、もう2回目していいですか」というご相談を受けることがあります。効果の感じ方には個人差がありますが、まずは今の状態を実際に診てから判断することを大切にしています。焦って早めるより、必要になったタイミングで受ける方が、結果的に満足度の高い施術につながります。
2回目は1回目と設計が変わるのか
2回目の施術は、1回目とまったく同じ設計を繰り返すわけではありません。いくつかの点で判断が変わります。
蓄積したコラーゲンの土台を踏まえる
1回目の施術で形成された線維化組織が残っている場合、その土台の上に施術を重ねる形になります。ゼロからの設計ではなく、既にある土台を踏まえた調整が必要です。
本数・部位の見直し
1回目で狙った変化が出た部位と、新たに気になり始めた部位が異なる場合があります。同じ本数・同じ部位を機械的に繰り返すのではなく、今の状態を改めて評価したうえで設計します。
ボリュームの位置を再確認する
たるみは脂肪の位置が下がって起きる現象であるため、2回目でも「引き上げる」だけでなく、下がったボリュームをどこに戻すかという視点が変わらず重要になります。1回目の設計が今の状態に合っているかを、改めて確認する工程です。
2回目は少ない本数で変化が出やすいのか
「2回目は1回目より少ない本数で効果が出るのか」という質問もよく受けます。これには一定の合理性があります。
1回目の施術で形成された線維化組織が土台として残っている場合、その土台の上にさらに引き上げを加えることで、同じ本数でも1回目より変化を感じやすくなるケースがあります。ただし、これは「必ずそうなる」というものではなく、1回目からの経過期間・組織の状態・たるみの進行度によって変わります。
土台があるからといって、2回目は必ず少ない本数で済むと決めつけるのは正確ではありません。むしろ「土台があるからこそ、今回はどこを重点的に整えるべきか」を丁寧に見極める必要があります。本数を減らすこと自体が目的ではなく、必要な変化を必要な範囲で作ることが目的です。
2回目を検討する前に見直したいこと
2回目を考え始めたタイミングは、施術以外の要因を振り返る良い機会でもあります。
紫外線対策は続けられていたか
紫外線によるコラーゲン線維の分解は、効果の持続に影響するとされています。日焼け止めの使用習慣が途切れていないかを振り返ってみてください。
体重の増減はなかったか
急激な体重減少は頬の脂肪ボリュームを減らし、引き上げた組織が「空洞感」として見えることがあります。逆に増加は輪郭のもたつきとして現れることがあります。
睡眠・生活習慣の変化
慢性的な睡眠不足や喫煙は、組織の修復力に影響するとされています。1回目からの生活の変化が、感じている変化の一因になっている可能性もあります。
これらを振り返ったうえで、「施術による変化」なのか「生活習慣による変化」なのかを整理してからカウンセリングに臨むと、より的確な提案を受けやすくなります。
早すぎる2回目のリスク
「もっと変化を出したい」という気持ちから、必要以上に早いタイミングで2回目を受けることには注意が必要です。
- 組織にかかるテンションが積み重なり、頬のこけや引きつれが強調されるリスクがある
- 1回目の効果がまだピークに達していない段階での判断は、正確な評価にならない
- 必要以上に本数を重ねると、不自然な仕上がりにつながる可能性がある
「1回目の効果がピークに達する時期を待たずに評価すると、正しい判断ができない」という点は、2回目を検討する際にも当てはまります。焦って追加するのではなく、まず1回目の変化がどこまで定着しているかを見極めることが大切です。
何回まで繰り返せるか・頻度の目安
「何回まで繰り返していいのか」という質問もよくあります。明確な回数の上限があるわけではありませんが、繰り返すたびに次のような点を考慮する必要があります。
- 皮膚・皮下組織へのテンションが蓄積していないか
- これまでの施術で形成された線維化組織の状態
- 皮膚の余剰が増えてきていないか(糸リフトだけで対応できる範囲かどうか)
一般的には、効果の変化を実感しながら数年に一度のペースで検討する方が多い傾向にあります。ただし体質・生活習慣・たるみの進行度によって個人差が大きいため、回数や頻度を一律に決めるものではなく、その都度の状態を診て判断することが基本です。
同じ医師で受けるべきか
2回目を検討する際、「前回と同じ医師・クリニックで受けるべきか」という疑問もよく聞かれます。
同じ医師であれば、1回目の設計内容・使用した本数・部位・経過を踏まえたうえで2回目を設計できるという利点があります。カルテや経過の記録を共有できるため、「前回どこに何を入れたか」を土台にした調整がしやすくなります。
別のクリニックで受ける場合は、前回の施術内容を可能な範囲で詳しく伝えることが、より適切な設計につながります。
院長(能登谷)より:
2回目のご相談では、前回どこに何を、どんな設計で入れたかをできるだけ詳しく確認するようにしています。同じ本数・同じ場所を繰り返すのではなく、今のお顔の状態と前回の設計を照らし合わせて、必要な調整を考える。それが「やりすぎない」2回目につながると考えています。
リスク・注意事項
2回目以降の糸リフトも、1回目と同様に医療行為としてのリスクがあります。
- 内出血・腫れ・熱感・かゆみ(施術後1〜2週間程度)
- 痛み・異物感・引きつれ・しびれ(数週間程度、個人差あり)
- 繰り返し施術によりテンションが蓄積し、頬のこけ・凹凸が出やすくなる場合があります
- まれに感染・糸の露出が起こることがあります
効果・ダウンタイム・繰り返しの適応には個人差があります。2回目を検討する際も、カウンセリングでの評価が重要です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 糸リフトの2回目はどのくらいの間隔で受けるべきですか?
明確な間隔の決まりはありません。効果が気になり始めたタイミング、写真で変化に気づいたタイミングなどを目安に、実際の状態を医師に診てもらったうえで判断することをおすすめします。
Q2. 半年で効果が薄れた気がします。すぐ2回目を受けてもいいですか?
まず1回目の効果がピークに達する時期(施術後3〜6ヶ月程度)を過ぎているかを確認してください。ピーク前の判断は正確な評価にならないことがあります。気になる場合は、焦らず一度カウンセリングで状態を診てもらうことをおすすめします。
Q3. 2回目は1回目より本数を増やすべきですか?
必ずしもそうとは限りません。1回目で形成された土台の状態や、今気になっている部位によって必要な本数は変わります。本数を増やすことが目的化しないよう、状態を診たうえで設計することが重要です。
Q4. 何回まで繰り返して受けられますか?
明確な回数の上限はありませんが、繰り返すたびに皮膚・組織の状態、皮膚の余剰量を確認する必要があります。回数を重ねるほど、糸リフト単独で対応できる範囲かどうかの見極めが重要になります。
Q5. 前回と違うクリニックで2回目を受けても大丈夫ですか?
可能です。ただし前回どこに何本、どんな設計で施術したかを可能な範囲で詳しく伝えることで、より適切な2回目の設計につながります。同じ医師であれば経過を踏まえた調整がしやすいという利点があります。
まとめ——2回目は「焦らず、状態を見て」判断する
糸リフトの2回目は、効果が完全になくなってから受けるものではなく、日常で変化を再び自覚し始めたタイミングで検討するのが現実的です。1回目で形成された土台を踏まえ、本数や部位を機械的に繰り返すのではなく、今の状態に合わせて設計を見直すことが重要です。
- 判断基準は「効果が切れたか」でなく「気になり始めたか」
- 1回目の土台を踏まえつつ、本数・部位は改めて評価する
- 早すぎる2回目は頬のこけや不自然さのリスクを高める
- 回数・頻度に一律の決まりはなく、その都度の状態で判断する
「もう一度やった方がいいか迷っている」段階であれば、まずはカウンセリングで今の状態を確認することが、次の判断への一番の近道です。
監修:能登谷 翔 医師(たるみリフト専門医/美容外科歴10年・糸リフト症例2000件以上/日本形成外科学会・美容外科学会 正会員/gift clinic 銀座 院長)